言葉のでどころ
毎日毎日、言葉を吐き出していたころとは
大違いなほど胸の中になんにもないなあ。
それは、音楽をきかなくなったからで
私が平らな地面に立っているからで
糞食らえともおもうけれど
日々楽しくもやっていて
私が人生楽しいだなんて、それこそ笑っちゃう。
言葉になる前に、それを形成するのをあきらめた
残骸ばっかか、昔は空っぽのとこに降り積もってて
痛いんじゃぼけえ、と吐き出していたんだ。
残骸は美しいさ。
成れの果て、私の好きなものさ。
今はもう、歌えない。今までのようには歌えない。
ならどうやって歌うんだ。
自然よ力を貸してくれ、君たちはそのままで
生きているから美しい。
死んだものばかりを、燃え尽きる様を、美しいと思っていた私。
でも多分、生きているから美しい。
あー、いつか終わる。