11月3日。
出会ったのはぎりぎり10代だったころ。
彼女はバンドを見に来たお客さんで、私はライブハウスの店員だった。
秒速で仲良くなった。人嫌い真っ只中な私にしてはめずらしく。
でもそれは彼女の人柄のせいでもある。笑
私たちは楽しい時にしか一緒にいなかったとおもう。
辛いのも苦しいのも、一緒にいるときはどっかとおくに
ほっぽらかしていたとおもう。
本当にくたばってくるとなんだか自然と会わなくなって
元気になったら、また遊ぶ。
私たちはきっとそれでよかった。
なんだか綺麗な景色ばっかり見ていた。
友達って色々あるとおもう。
彼女と出会ったころ私はバンドマンになりたてで
結婚式という日だけれど、バンドのことばっか思い出した。
私たちは馬鹿だったなあ。
そして案外まともなもんだよなあ。
たくさん、見て来た、つもり。
そんで、いい旦那さんが降臨した。ああ、よかったなあ。
彼女はよかったな。
うん。
あの場所で、彼女が彼女であることに
私は大変、感動した。
彼女が彼女であることに
救われている人間が、この世にはたっくさんいるだろう。
彼女が彼女でいられる人が、隣にいるのはすばらしい。
結婚はそういう人としたらきっととてもいいな。
ふたりのゆく道が素敵だと嬉しい。
素敵なんだろうけど。
人生って面白い。
ありがとう。