428日目〜海について〜
小さい頃は、夏休みになれば毎日海に行って、泳いで、あがって、水着のまんま家の外でカレーやきゅうりを食べたりして、温泉行って、扇風機のまわる畳の部屋でお昼寝して。ってしていたな。うちの商店はまだやっていて、アイスやら飲み物やらおやつにもらっていたな。そのころは、海になんの恐ろしさもなくて、溺れたり、怪我したり、波に吹き飛ばされたりしていたはずなのに、楽しいばかりが勝っていた。水の中にいることが嬉しかった。
中学生になっても、毎日のように友達と海に行ってひたすら飛び込んだり潜ったりしていた。真冬でも。。笑
高校生になっても、ことあるごとにジャージで海に飛び込んでいた。泳ぐのは減ったかもしれないが、しょっちゅう友達と海をぼーっと見たり、海に向かって叫んでみたりカニを捕まえたり、かめのてとってみたりしていた。
高校を卒業して東京にでると、景色が一変した。なんだか色がなかった。海が見たい、海に帰りたい、そんな気持ちがずっとあった。
電車に乗って江ノ島や鎌倉に行った。全然違う海で、さびしくて、でも海があるだけでうれしかった。
音楽をやっていた。馬鹿の一つ覚えみたいに海の曲ばかりをつくって、うたった。
海は美しいし、恐ろしいし、偉大だし、あたたかい。そんなふうに思ってきた。だけど私が知ってるのは表面からたった水深2メートルくらいまで。その先にはどんな景色がひろがっていてどんな音がしてどんな色が待っているのだろう。誰に会えるのだろう。その時私は海をどう思うのだろう。
早く暖かくなればいいのに。今年はダイビング、します。