あいがえ企画

八丈島にUターンして仕事づくり。日々の雑記。

221日目~価値観~

7月だああ~~~~ということで。

 

昨日は我が家3棟のうち

1棟のオーナーである叔父の家へ行って

(現在はおばーちゃんが管理はしているが名義は叔父)

使わせてもらえるか、いなか、みたいな話から

彼の考え方を聴いたりだとか、色々と考えることの

多い一日だった。

 

あの家々は代々受け継がれてきた家で、祖父祖母の財産である。

今の祖父祖母の生活を侵害してまで、何かをやろうとしないでほしい。

自分達が島に行くときに使える場所は残してほしい。

自分達が使わない時期で、かつ独立してやる分には物件は使って構わない。

家の維持に必要な補修などは叔父側でやる意思がもともとある。

 

ざっくりとだが、こんな感じ。

もちろん、私も生活を害するつもりはないし、叔父たちにが

島にいる時期は使う気はない。いない間ならば使っていいというのはありがたい。

 

だが加えて、叔父の考えとしては、基本的には祖父祖母はあそこで静かに

暮らしていきたいだろうから、イベントなどで借り出したり

してほしくない。また、なるべく存命のうちはあの家の状態を維持したい。

 

ということだった。

 

そうだよなあ、と思う。

なんというか、わが家系ってそうだったなあ、と思い出した、というか。

 

もちろん、祖父祖母、また藍ヶ江の住人たちの自由意思による

参加は問題ない。だけど、私が頼むからやってくれるのであって

なにもなければ、きっとやらないだろう。

 

これ、色々な場所の地域創生事業でおんなじような

ことがいえるよな、これが難しいところだよなあ。

私も、ものすごーく人が増えてほしい、とか

観光客たくさんきてくれ!とは思っていないけれど

それ以上にただ、目の前の生活を大事にして

人生が終わっていけばそれでいい、っていう

地方の方はたくさんいるんだと思う。

(もちろん、精力的なご年配の方もたくさんいる)

 

すごく難しいし、なんだかお互い勝手だなと思うけれど

(私は先しか考えていないし、わが一族は目の前のことしか

考えていないように思える)

私がやることは明確で簡単だったりもして。

なんかさ、おばあちゃん、おじいちゃんだからいいっていうのは

あるんだけれど、私に技術があるならば、郷土料理がつくれるならば

それでいいんだよな。

畑も、釣りも、まわりに「やりたい」「できる」という仲間が

いるわけなんだから、自分達で全部やったらいいんだよな。

私が島に帰る中で、祖父祖母に教わるのなら生活の一部だしな。

 

できないならできないで、やりようは色々あって。

できることからやることが大事よな。

飲食だけならキッチンカーでもいいし

イベントうつなら全部自分で完結させればいいし

仲間はたくさんいるし

2拠点、ということだからできる

東京がわでの島の仕事だってあるし

まだまだ勉強するためにあちこち行けるのだし

全部最後にはつながるからさ。

 

なんかさ、感覚が違うんだっていうの、わすれていたわ。

私だったら、面白うなものにはとりあえずのっかてみるし

頼まれたものは楽しんでやるっていう感じだけれど

誰もがみんな、そうではない。

それから、なるほど『自分達だけの財産』という観点。

なんだろう、あたりまえに考えうることなのに、盲点だった。

 

私の価値観とは少々離れるけれど

それも、大事な価値観。

 

ただ、私にはやっぱり、あそこで家族で過ごした思い出のほかにも

たくさんの人がいる記憶がある。

このシェアっていう考えは、おそらく、まだ新しいんだろう。

 

私は家族のほかに、大事な人とか、好きな人がたくさん

いるんだなあ、と思った。

あいがえという場所を見せたい人がたくさんいるんだよな。

それは、人生でありがたいことだな、なんて思って。

 

自分の大事な事を考え直す、良い機会であったし

日本にあるまだ根強い価値観を再確認し

それとどう向き合っていくかを考える時間にもなった。

 

そのほか、実は辞めるつもりだった仕事が、2拠点生活でも

できるように、計らってもらえたりだとか

別の場所ではとても勉強になる仕事を任せてもらえそうだったりとか

また別の場所ではおもしろい事業の立ち上げ話だったりとか

追い風拭きまくりだな~~~という感じである。

 

人生は楽しいぞ。

すげえな。

 

みなに感謝だな。

飲みに行きたいな。笑