あいがえ企画

八丈島にUターンして仕事づくり。日々の雑記。

POINT HOPEと、私にとっての音楽

100人いたら、100通りの"音楽とは"があると思う。

 

私は近頃、所謂"音楽好き"ではないと公言していた。

 

もちろん音楽は好きなのだが、音自体を好んでいる
訳ではないし、歴史に興味があるわけでも

波形に興味があるわけでもない。

 

ポイントホープのライブで、あゆくんのMCで、その確信的なところに気がついた。

映画やゲームの感覚で「あの曲の、あそこが最高だよな!」

みたいなやりとりを、あんまりしたことがない。

 

私にとっての音楽は、探究心の矛先ではなく、時間の共有なのだ。

つまり、人生の繋がり。

 

私は探求は基本1人か少人数で、派だ。
音もインプットでもあるからだろう。

キャパシティのちいさな私は、すぐにアウトプットしてしまう。

 

仲間と共有するためにしゃべりだしたら、それで満足してしまうんだ。

まったく、満足のハードルが低い。

 

だから純粋に、音を追いかけているプレーヤーたちはすごいと思う。

やっぱりプレイが違うし、質も違う。情報の蓄積とはすごい。

 

私は、私の好きな人たちに会いたいがため、ライブハウスへゆく。

失礼な話だが、音楽は実際、なんでもいいんだ。

 

ポントホープのいきるちゃん、あゆくん、こうちゃんが以前やっていた

活休中のクレイマン・クレイマンというバンド。

 

こうちゃんが私のやっていたバンドのドラム、ということもあり

バンドマン人生の中で、気がつけば要所要所にそのバンドはいた。

 

だから、私はクレイマンにとても愛着をもっているし

私の中で大事な音楽だった。

 

だから、ポイントホープ?どんなもんやねん。

っていう気持ちは少なからずあった。

 

だけど、みんながみんなのまま

ステージに立っているのを見て、私は嬉しかった。


わたしに音楽の良し悪しがわからなくても

同じ目線で音楽を語れなくても、それでいいんだと思う。

 

ポイントホープのボーカル、いきるちゃんはずっと

どこまでも飢えているように感じる。

 

出会ったのは彼が高校生の時だったが、その度合いの増減はあれど

未だにわたしの目にはそう映る。

 

だから、ああいう、フォロワーが多い空間に強いよな、きっと。

 

だって、自分が認められていると認めざるをえない。
なんて捻くれてる。彼は周りに人がいないと成り立たない。

 

でも、そういう人間臭さが好きだから
ライブ前、綺麗に整っている音源聞いて、少し違和感を感じていた。

 

しかしなんのことはない、いきるちゃんは、いきるちゃんだった。

あのパワーは凄まじいし、羨ましいな。

 

 

いきるちゃんが我が家に来た時、

今自分は最高のメンバーと最高の音楽をやっている、と言っていた。

 

その言葉を見せつけてもらった1日だった。

レイマンメンバーの3人は、いつもドラマチックなものを追いかけて

いるように思う。

 

それを千葉、くろちゃん、るみこちゃんはしっかりした

技術力と、現実的思考をもって、支えているように見えた。

プレイヤーだけでなく、彼らの周りにはたくさんのそういう仲間がいる。

 

夢追い人にはそういう人たちが必要不可欠だろうな。

逆もまたしかり、だけどね。

 

 

私はもうバンドマンではなくって、自分のいる場所が変わって。

だから、彼らと共有する時間はどんどん減っていくんだろう。

 

毎日のレベルで一緒にいたドラマーのこうちゃんも

一緒に働いていたいきるちゃんも、ことあるごとに顔を合わせていた

バンドマンの面々とも。

 

それはなんだかとても寂しい。

 

でも、クレイマンのベーシストはるかさんも、ライブにきていた。

それを見て、ステージからおりる日が来ても、誰かが立ちつづけていれば

またあえるんだな、そう思った。

 

 

どんなにみんな、遠くなっても、私がステージの下でも

いつかポイントホープが大きな舞台にたって。

 

それを、今まで人生で出会った、たくさんの人と

再会を祝いながら見ることができたなら

そんな最高なことはないな。

 

そんな風に思わせてくれた、ポイントホープ

どうもありがとう。