舞台 千に晴れる
もうずいぶん昔、下北沢で出会ったちなつちゃんの舞台を観に下北沢へ。
出会った頃は、演劇をやっている、というのを知らなかったし
だいぶたって『朗読と歌』というイベントで共演することになって
やっとこさ、この子は舞台に立つ子だったんだな!と驚いたり。
そのころの印象としては芯が強く、地上でも舞台上でもちゃんと
自分を持っている人だな、だった。
さて、それから4年ほどたち、舞台上の彼女はどうだったかというと
その印象は変わっていなかった。さらにきらきらしていて、まばゆいな。
千に晴れる、という舞台は簡単にいうと千晴さんの人生を描いたものだ。
演劇馬鹿で、明るく賑やか、一直線で周りが見えなくもなる、そんな夢を追う人の話。
以前バンドマンであった私の、夢の舞台であった下北沢。
そんな場所でこの舞台を見るというには、なかなか考えさせられるものがある。
そして、夢をひたむきに、好きをひたむきに追いかけられる彼女を羨ましくも思った。
私は夢を夢のまま、置いてきた身だ。この町に。
でも、夢を夢のまま、きらきらしたものにしておくのも
決めたのは私だから、それでいいな。
いつだって好きって言っていいんだ。
どんな道でも、自分でさえあれば、それでいいんだ。
ちなつちゃんがこの先歩く道も、楽しみです。
観れてよかったな。
あと、舞台って数回しか見たことないのだけど、あの空間だけで
とてもたくさんの可能性と工夫があり、面白いな。
音楽の使い方、道具の移動の仕方、映像のように、多角的に見せる。
演出家の人のセンスよ。
舞台に人が出てお話しするだけでない。女優俳優だけが主役じゃない。
みんなでつくってる、そんな感じ。
なんだってやりようね。
とても有意義な時間を、どうもありがとう。